詩と写真

嘘ばかりの言葉で
知ったようなふりばかり
ぼくは愚かなる人類の一人
生きてここにいるのが辛いんだ
夜明けはこんなにも近づいているのに
まるで平和な映画で
キャッチボールしてる親子みたいにさ
きみと優しい時間を過ごしたかった
生きるということの本当の意味を教えてくれよ

「ああ、未来が見えるようだ」

そう言ってあの日きみは笑った
世界は今になっても歩みを止めないで
巻き戻されるような時の流れ
ぼくは今日もこの狭い世界で夢を見る

きみの夢を見る

言葉も枯れた夜
正常ではないことを知る
どこからか聞こえる
澄んだ歌声に涙が出た

夜は美しいよって
あの日あなたは言ってくれたのにね

何も見えない暗闇の中で
溺れて行くようだ
手を伸ばしても何も掴めない

叫びのような声
ぼくはいつからこんな風になってしまった?
悲しみがぼくを突き刺して
溢れ出る感情の名前をようやく知る

ありきたりな日常
重ね合わせて

夢を語るように
夜はきらりと光る

何を願ったところで
堰き止められる感情
今更なんて言葉は捨ててさ

夢の中でも会えるように
夜明け前
ぎこちない動きで
きらきらの波打ち際で
ダンスを
緩やかなダンスを
ダンスを踊ろう

聞き慣れた音楽
ヘッドフォンから垂れ流しで
ぼくは今日もこうして生きてる

どうしようもない日々
惰性を食って
夜に殺されそうだ

遠く
光なんて見えなくてもいい

涙が溢れて
胸が痛くなる
怖いんだ
ぼくはここで息をしているか?

見えなくなってしまいそう

あまりに深い夜の中で
きみの痕跡を探している
それだけが唯一の
ぼくの生きる証なんだ

たとえ
どれだけ言葉が死んでも
ぼくは
許されたいと願うだろう

きみが歌う
知らない歌に
何故だか涙が出た

簡単な事なんだよ
世界はこんなにも美しくて
きみはここで笑ってんだ
それだけの
それっぽっちの事なのに
なんでこんなに涙が出る

どうしようもないなあ
これが幸福ということなのですか、神様
揺れる視界で笑うきみが愛しい
こんなクソッタレな世界なんてって
確かにさっきまで思っていたのに

それなのにさ
きみが笑って
世界がゆるやかにきらめいたんだ
頬をつたう涙が
ぼくの生を証明する

そうだ
ぼくは生きてんだ
きみとともに
この素晴らしい世界で

何でも無いような言葉で
いつだって傷つけて

今更気付くんだ
昔好きだった曲を聞く
夜が
なんだかいつもより優しい

連れ出しておくれ
錠剤は闇夜に溶ける
微かな星の光が
きみの瞳で煌めいた
どうやら世界はロックンロールだ

優しいふりばっかして
心の中では容赦ない
今日も偽善気味のぼく
吐き気がする毎日です

いつもの帰り道を歩くたび
一日の不満ばかりが募ります
もしこのぼくが明日死んだら
周りの人々は泣いてくれるのか
そんなことばかりが気になって

夜明けは来ないまま、

目を閉じて
全てから逃げ出したくなって
ほんの些細な電話の声
涙が出そうになって

さようならの時間だ
まるで小説のような情景

堰き止められた涙が溢れ出す前にゆこう
残酷な世界でしかなくとも
だってこんなに美しいんだ
涙が出るよ
きみに会いたい

見えない姿に溺れて行く

目を閉じれば
思い浮かぶのはただ一人
馬鹿みたいなんて
思う時点でたぶん馬鹿げてんだ

自分の意思なんておかまいなしに
勝手に高鳴る胸が
熱くなる頬が
あなたを好きだと言っているのを 感じる

見ているだけで幸せだよ
そんな言葉で必死に押し殺していた
泣き出しそうな酩酊感
ゆらゆら揺れる視界の中で

確かにあなたはいたのだ

溢れそうな感情全部受け止めてよ
美しい顔でこっちを見て
ここで息してあなたに恋をしているあたしを見て欲しいんだ

頭の中で鳴り響くのはいつかあなたの好きだといった曲
夢のような酩酊感
気付けばもう朝の光が 目の前で笑うあなたに降る


「あなたが好き」

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by Boyce