詩と写真

優しいふりばっかして
心の中では容赦ない
今日も偽善気味のぼく
吐き気がする毎日です

いつもの帰り道を歩くたび
一日の不満ばかりが募ります
もしこのぼくが明日死んだら
周りの人々は泣いてくれるのか
そんなことばかりが気になって

夜明けは来ないまま、

目を閉じて
全てから逃げ出したくなって
ほんの些細な電話の声
涙が出そうになって

さようならの時間だ
まるで小説のような情景

堰き止められた涙が溢れ出す前にゆこう
残酷な世界でしかなくとも
だってこんなに美しいんだ
涙が出るよ
きみに会いたい

見えない姿に溺れて行く

目を閉じれば
思い浮かぶのはただ一人
馬鹿みたいなんて
思う時点でたぶん馬鹿げてんだ

自分の意思なんておかまいなしに
勝手に高鳴る胸が
熱くなる頬が
あなたを好きだと言っているのを 感じる

見ているだけで幸せだよ
そんな言葉で必死に押し殺していた
泣き出しそうな酩酊感
ゆらゆら揺れる視界の中で

確かにあなたはいたのだ

溢れそうな感情全部受け止めてよ
美しい顔でこっちを見て
ここで息してあなたに恋をしているあたしを見て欲しいんだ

頭の中で鳴り響くのはいつかあなたの好きだといった曲
夢のような酩酊感
気付けばもう朝の光が 目の前で笑うあなたに降る


「あなたが好き」

例えば明日きみが死んだとして

何も分かってないくせに
吐き捨てた言葉もこの湿度に溶け
何もなかったみたいにさ

転落するように
理想論ばかり語るよ
幸福という言葉の意味は
たぶん一生分からないんだろう

命より重い世界の中で
悲しくないよって叫んでる
希望ばかりが見えないなあ

例えば明日きみが死んだとして

おそらく何事もなかったみたいに朝が来て
きみのことも緩やかに忘れてしまうんだろう
泣き叫んでもう笑えないって思ったって
いつかは笑えるようになってしまうのだろう

それでもこのクソったれな世界は
泣きそうなほど美しくてさ
どれだけ悲しくても
ぼくはこの景色をきみに見せたいと思うんだろう

安っぽい言葉並べて
必死に自分慰めていたんだろう

満足ゆく日々なんて
都市伝説のようなものなのですと
言ったきみが忘れられず

ようやく朝ですね
テレビの中の人がそう言う

しかし夜明けなんて実は
一回も来てないんじゃ無いか?
そうやって馬鹿なふりして
救われたいとただ願うのです

「ダッサイ現状に嫌気さしてるのはきみだけじゃないから」
結局ぼくも優しい言葉が欲しいだけ
きみはきっと笑うでしょう
人の痛みなんて本当は誰も分からない

夢の中にいるようですね
もう日付だって変わったのに

何が正解かなんてわからないから
とりあえず今日も生きてみる
涙も言葉もすべて飲み込んで
ダッサイ現状をぶち壊すために

きみは一人じゃないなんて
今時流行らないかもしれないけれど
きみの中のきみがいつか救われることを願って

途切れたフィーリング
すました正義振りかざし
ぼくはぼくが分からなくなってゆく

それでもいつか なんて
夢みたいなこと言って
もう見えない何かと
きみの言葉を思い出そうとしている

「フィーリング イズ バッド」
魔法みたいなこと言ってさ
ぼくを慰めておくれよ
悲しみがなにより怖いので

全てが美しい世界
そんなもの、なんて思うけど
ぼくは望んでしまうよ
きみはどう思う?

ぼくはいつまでもここで
変わり続ける世界と共に
夜明けなんて来なくとも
そんなことどうだってよくて
ただここできみを待つ

ようわからんが
ぐちゃぐちゃのごちゃまぜになって
曖昧に 適当に
なってしまってんのは
この俺にも分かることなので

すっかり熱くなったエンジンの熱気で
夜中まで一直線
湾岸線で豪快にぶっ飛ばそう

今日も夜は眠らない
叫びだしたい気分なのさ
フルスロットルで加速
気持ちいいだろう?

マイナーロックバンドの歌詞でもなぞって
ありふれたこと歌おうぜ
鳴らぬ携帯電話投げ捨てて
俺と一緒に夢を見よう

うまくいかないことばっかでも
美しい夜はここにあり
お前も俺もここで生きて

だからここにいるんだろ
だから美しいんだ


「このありふれた景色へ」

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by Boyce