詩と写真

例えば明日きみが死んだとして

何も分かってないくせに
吐き捨てた言葉もこの湿度に溶け
何もなかったみたいにさ

転落するように
理想論ばかり語るよ
幸福という言葉の意味は
たぶん一生分からないんだろう

命より重い世界の中で
悲しくないよって叫んでる
希望ばかりが見えないなあ

例えば明日きみが死んだとして

おそらく何事もなかったみたいに朝が来て
きみのことも緩やかに忘れてしまうんだろう
泣き叫んでもう笑えないって思ったって
いつかは笑えるようになってしまうのだろう

それでもこのクソったれな世界は
泣きそうなほど美しくてさ
どれだけ悲しくても
ぼくはこの景色をきみに見せたいと思うんだろう

安っぽい言葉並べて
必死に自分慰めていたんだろう

満足ゆく日々なんて
都市伝説のようなものなのですと
言ったきみが忘れられず

ようやく朝ですね
テレビの中の人がそう言う

しかし夜明けなんて実は
一回も来てないんじゃ無いか?
そうやって馬鹿なふりして
救われたいとただ願うのです

「ダッサイ現状に嫌気さしてるのはきみだけじゃないから」
結局ぼくも優しい言葉が欲しいだけ
きみはきっと笑うでしょう
人の痛みなんて本当は誰も分からない

夢の中にいるようですね
もう日付だって変わったのに

何が正解かなんてわからないから
とりあえず今日も生きてみる
涙も言葉もすべて飲み込んで
ダッサイ現状をぶち壊すために

きみは一人じゃないなんて
今時流行らないかもしれないけれど
きみの中のきみがいつか救われることを願って

途切れたフィーリング
すました正義振りかざし
ぼくはぼくが分からなくなってゆく

それでもいつか なんて
夢みたいなこと言って
もう見えない何かと
きみの言葉を思い出そうとしている

「フィーリング イズ バッド」
魔法みたいなこと言ってさ
ぼくを慰めておくれよ
悲しみがなにより怖いので

全てが美しい世界
そんなもの、なんて思うけど
ぼくは望んでしまうよ
きみはどう思う?

ぼくはいつまでもここで
変わり続ける世界と共に
夜明けなんて来なくとも
そんなことどうだってよくて
ただここできみを待つ

ようわからんが
ぐちゃぐちゃのごちゃまぜになって
曖昧に 適当に
なってしまってんのは
この俺にも分かることなので

すっかり熱くなったエンジンの熱気で
夜中まで一直線
湾岸線で豪快にぶっ飛ばそう

今日も夜は眠らない
叫びだしたい気分なのさ
フルスロットルで加速
気持ちいいだろう?

マイナーロックバンドの歌詞でもなぞって
ありふれたこと歌おうぜ
鳴らぬ携帯電話投げ捨てて
俺と一緒に夢を見よう

うまくいかないことばっかでも
美しい夜はここにあり
お前も俺もここで生きて

だからここにいるんだろ
だから美しいんだ


「このありふれた景色へ」

うわべだけ取り繕って
悲しい気持ちを殺すんだ

全部もーどうだっていいやって
きみは言うけれど
そう簡単には諦められるもんじゃないよ

人生なんてくそくらえだ
叫んだところで
夜明けは必ず来てしまうの
悲しすぎて
涙すら うまく出ないよ

前みたいに
お前ほんと馬鹿だなって
無邪気に笑えたらな
そんな風に過去ばかり恋しくなって
ぼくはどんどん今日から遠ざかる

もしこれが夢ならば
さっさと覚めろよこんな悪夢
そう思うのに
そう思うのにな

悲しみの中に浸るぼくは
夢のような現実から抜け出せず
今になって気づくんだ

二日酔いの酩酊気分
引き摺って今日も生きてる

ただあたしはあなたに好かれたい
それに夜明けも夕暮れも関係ない
笑っちゃうくらい単純な愛情

こんなはずじゃなかったのになあ
毎日そんなことばっかだよ

もし死に方を選べるのなら
あたしはあなたの瞳に射抜かれて死にたいよ
あなたには一生分からないでしょう

ただあたしはあなたに好かれたい
それが恋でも愛でもどうでもいい
笑っちゃうくらい単純な気持ち

あまりに色鮮やかで美しすぎる記憶が胸を刺す

愚かなあたしは
微かに笑うあなたが好きで
こんなあたしに優しくしてくれたあなたが好きで

あなたに出会って初めて
世界は美しいのだと知った
笑っちゃうくらい単純な感情
本当はあたしだって分かってんだ

緩やかに日付が変わってゆく
夜明けの光が まるであなたみたいで
私は静かに涙なんか流して
それでも世界は圧倒的に色づいてゆく

意味分かんない言葉で誑かしてよ
混ざり合う視線に酔うみたいに

散々なことばっか
起きてしまって簡単に辟易
きみは夢でも見てるみたいって
この嘘みたいな景色を見て言ったっけ

イエスかノーなんて
ハナから馬鹿馬鹿しい話なんだって

いい加減分かれよ!
そうやってやけくそみたいに叫んだぼくは
意味分かんない言葉ばっか脳内駆け巡る
クロスワードパズルみたいな論理構造
ただただ笑って

瞬間 きらめく世界で
確かにきみは笑っていたのだ
全部ひっくり返ったみたいな感覚と
空中分解の最中のような高揚感

遠くで聞こえるのはきみの声だ
どうか泳げなくてもいいから傍にいておくれ

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by Boyce